田子明（たこあきら 1910年生）［俳優］
岩手県生まれ。盛岡中学校を経て明治大学へ進んだが、先輩の鈴木伝明を頼り、大学を中退して松竹蒲田へ入社した。1931年秋、野村浩将の『与太者と縁談』に三井秀男の兄で磯野秋雄の姉（若水絹子）と恋仲の青年に抜擢され、林長二郎・田中絹代主演『金色夜叉』では江川宇礼雄・水上幸夫らと貫一の友人を演じた。『満州行進曲』に笠智衆の弟で川崎弘子の兄、『陸軍大行進』に乃木将軍（岩田祐吉）の息保典をやり、『人柱四勇士』には鹿島俊策・竹村信夫と共演した。城多二郎と江川宇礼雄が組んだ清水宏の『海の王者』で城多の妹（絹川京子）の恋人、カレッジ物『肉弾相搏つ』ではリングの上で兄（城多二郎）の仇を倒す儲け役で出演した。オリンピックを当て込んだ水泳物『輝け日本の女性』に、大部屋ながら田中絹代・水久保澄子を助けたのち、満州事変に出征。スポーツマン的なマスクでようやくバイプレーヤーまで漕ぎつけたのに、首に戦傷を負って帰還。声帯障害のため俳優生活を断念した。
1935年に住吉健嗣・原千秋・落合吉人らと新興東京監督会のメンバーとなり、その後、東京発声で進行係をつとめた。1945年秋に宮古市で病没。35歳の若さだった。
1945年?月?日死去(享年35)
＜＜重要なお知らせ＞＞
@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
友達に教える
[編集]
無料ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ作成は@peps!