DMCファンタジー「蒼い月」

境界線第3章12区トラヴェルシエール通り27番
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<境界線B>(3章本編最終話)

「すぐに次のミッシ


<境界線B>(3章本編最終話)

「すぐに次のミッションがあるんだね」
「ああ、おまえの戦いぶりを楽しみにしている。
戦うことはもう 俺たちの宿命だから、
しかたがない」
「だから その宿命をいつか変えていくのを
夢見たいんだ。
俺、弐伊が傷ついたり
最悪・・・・」
「それは俺も同じ」

「国に帰ったら
友達の骨をフィアンセに渡してやろう」
「そうか。
ただ、場合によっては お前がそのまま大切にもっていてやれ。
そいつは それを喜ぶはずだ。
彼女には新しい道がある」
「うん」

「なあ、弐伊が見ていた夢、
聞かせてよ」
「昔の?
あったかもしれないが・・・・」
「何?」
「月並みでつまらん」
「なんだよ、それ。たとえば
いい家庭をもって かわいいこどもがいて・・・みたいな?」
「ははっ」
「あ、否定しない!
そうなのか!? そうなのか!?
ちくしょー!
なんか めちゃめちゃ妬ける」
「ばぁか、想像で妬くな。

さ、ごろごろしてても始まらない。
朝飯、食いに行こう。
今日一日は 巴里散歩だ。

明日からのことは
ひとまず 忘れよう」

***

しかし、朝の空は
東のクリアなブルーに対し
西はすすけたグレーにけぶっている。

見上げた弐伊は 
一瞬口許を引き締めた。
どの一つの表情も見逃せば不安に占められそうで
ダンテは 彼の顔を見つめ続ける。

それを横目で捉えて
弐伊はダンテに向いて
微笑んでみせる。

「頼りにしてるぜ。相棒」

そして ぱっと手を繋ぐと
一言「行こう」と声をかけ
歩き出したのだった。


**本編はこれで終わります。

あのロマ達はどうしたのか、
不吉な影をもつ者に接触した兄はどうなったのか、
そして 新たなミッションはどう展開するのか・・・

それは 別の章で展開します。

次回からエピローグ。
ダンテに新しいスタイル。
そして バージルにも・・・
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