DMCファンタジー「蒼い月」

ダブルス
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§1. 正装@

「ん・・・何時・・・って、まだ4時


§1. 正装@

「ん・・・何時・・・って、まだ4時過ぎ・・・」
ほんの僅かな明かりに刺激され
ダンテは 身をよじって その方向を見た。
大窓のカーテンが開かれ、
白みはじめた 表を背景に
人影が立つ。

「だ・・・だれ!」
「起きたか」
「うぉぉっ、弐伊か! なに その格好!」
「仕事着。 寝とぼけてないで 準備しろ」
「あ、ごめん、すぐ・・・てか
俺、Tシャツとジーンズでいい?」
「今回の相手は まがりなりにも 神だぞ。
お前も正装しろ。」
「正装っつったって・・・。
うわぁ 弐伊、すごくやせて見えるぅ。
脱いだらすごいのよ、ってやつだなっ」
「ああ、そうですとも。見惚れたか」
「うん、・・・じゃなくて、俺の正装ってなに」
「さあな、今のお前に一番の正装が用意される。
クロゼットの姿見に自分を映してみな」
「えぇ・・・?なんか鏡をみたら 変身しちゃうとか?
なんかのアニメみたいだぜ」
「俺も楽しみだ。お前の変身っぷりがな。
あ、そのまえに・・」

弐伊はふっと ダンテの手を引いて
額にキスをした。
「正装したら、仕事のはじまりだ。
しばらくは 甘い話は なしな」
「う・・・うん」
「クロゼットの鏡は魔鏡だ。 映した者が闘いの意思を伝えると
その者の今に一番必要で、フィットする姿を与える。
それは鏡の中の虚像だけでなく、実像を結ぶんだ」
「・・・・・わかんねぇ」
「あぁ、もぉ、緊張感のないやつだな。
コトバよりも行動だ。 やってみな」
「うん」
ダンテは微笑むと、今度は自分からチュッと弐伊の頬にキスをした。
「これが最後だから」
「ああ」

そう言うと、弐伊はまた空を見上げていたが

「ぎゃーーー!」

「な・・なんだ!」
「か・・かっこわりぃ・・」

振り返った弐伊が見たのは
血の赤色のコート姿のダンテだった。


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