DMCファンタジー「蒼い月」

境界線第3章12区トラヴェルシエール通り27番
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(画:ナターシャ)

<境界線A>

「境界のない世

(画:ナターシャ)

<境界線A>

「境界のない世界なんて、夢物語だよな。
リアルはもっと厳しいよね」
「夢を語るのは愚かなことじゃない。
むしろ どんどん 夢を見ろ。
年くって 夢を見ることを諦めてしまう前に
夢や理想をめいっぱい 語ればいいさ
それは 他人がどうこう評価するものじゃない。
馬鹿馬鹿しいとか 無理だとかコケにされることも
逆に 称賛される必要もない。」
「弐伊もあるだろ?夢」
「俺自身は もうやることが決まっていて
日々をこなすだけだ。」
「そんなこというな」
「俺は 早くから 諦めていた。
というか、夢を見るのが怖かった。
夢が破れることが、
失うことが 
怖かった。
おまえと出会うまでなんて
最悪な状態だったよ。
でも・・・そうだな、
お前の成長が今の俺の夢・・・かな?」
「やめろよ、親じゃあるまいし」
「いいじゃないか。
お前が成長したら俺は置いてけぼりをくらうかもって
いい年こいて 悩んだこともあったが
俺にはお前の護り人の役を与えられているのを知ったし
お前は俺をこうして必要としてくれている。
お前がこれから さらに求めていくものを
一緒に探して、そして 見つけることが
俺の夢だな。
お前が見させてくれた、楽しい夢だ」
「俺はいつまでも 護られキャラなわけね」
「お前はもっとでっかいところ、 
二つの世界の境界線の守護者だろ。
たしかに 境界を必要としない世界は理想だが
ともすれば
偽善で繕う曖昧や
混沌に終わる可能性もある。
ヒトの思いやる心によって引かれる境界線はあっていい。
相手を踏みにじらない、穢さない、貶めない。
ココロの規律だな。
俺達は
ヒトの姿を借りてこの光の世界に住むことを許されている。
だけど
ひとつまちがえば
闇の本能をむき出しにして
この世界を潰しちまうかもしれない。
境界の向こうの闇には
そんなむき出し野郎がうようよしている。

お前はその境界の守護者なんだ。
せめて俺には
ずっと護られていればいいんだ」
「ずっと?」
「ずっと」


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