16/46ページ目 あの時 たとえ自我を失っていたとしても この手で大切な命を奪ったという 事実。 この手は最後の鼓動を断ち切った。 血の色を見た。 色は 目のうちに焼きついている。 急激に冷たくなっていく 恋人に 触れた。 その冷たさを 指先が憶えている。 精神の内側に押し込められた自分は 息の仕方もわすれた。 喉の筋の一本一本が ぶちぶちと音をたてて 誰かにひきちぎられていく。 その「誰か」は笑わない。 怒りも、さげすみも、悲しみも ない。 その寸前 ダンテは異様な嫉妬と憤りに囚われていた。 (*あの時:闇の王第2部24話) [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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