1/1ページ目 レッドグレイブのお屋敷にやってきたのは、間違いだったのです。 燃えるような赤毛をしたダンはどこか抜けてる、おちゃめな男の子でした。 ほんとうはお屋敷では女の子がほしかったのです。 かわいくて、お話し上手で、やさしく おばあさまのお相手をしてくれるような女の子が・・・ ダンは明るいのですが、度がすぎるところがありました。 おばあさまの肩を叩いてあげたときなどは、おばあさまが3ヶ月も入院するはめになったのでした。 おばあさまのお話を聞いて上げるはずなのに、自分の話で一晩明かしたこともありました。 ちょっぴり力がつよかったので、まきわりをしても木はこなごなで、 くしゃみをしただけで納屋を崩してしまうことさえありました。 でも、ダンは明るく、負けない子でした。 同じようにお屋敷に引き取られていた、バージーもやっぱり赤毛でどこかしらダンに似ていましたが、ふと見せる思索の表情がご主人のお気に入りでした。 近所には この手のお話にはお決まりの いじめっこ。 でも、バージーは棒使いが上手だったので一目置かれていました。 そのいじめっ子の大将のヨンはどうみてもカバ顔のおっさんなのですが、半ズボンをはいて、若作りをしています。手下のパーカー野郎、ニーロはヨンのあとについてなにやかにやと ダンにちょっかいを出してきました。 バージーもダンの振る舞いにいらついて、いっしょにいじめていました。 ダンが集めた木の実をひっくりかえしたり、せっかく抜いた草をうめなおしたり・・・ おやつをこっそりぜんぶとりあげたり・・・・ ダンはそっと涙をこぼしました。「お菓子・・・くいてぇ」 ふと見ると、ひとつだけおやつのたまご菓子が油紙につつんでおいてあります。 ダンには分かりました。それはバージーがおいていってくれたのです。 ダンはけっしていじめっ子を怨んだりしません。ガーデンパーティにみんなが集まったときなど、ヨンやニーロのお皿に愛のつばをペッといれてあげました。 お茶にはたっぷりの唐辛子を入れるのを忘れませんでした。 ダンは負けない、やさしい子でした。 以下えんえんとつづく・・・・強制終了。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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